ヒドロキシラジカル消去能の評価

ヒドロキシラジカル消去能の評価

ヒドロキシラジカルとは

活性酸素の一種で、体内で発生したスーパーオキサイドアニオン(O2-)からスーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)の働きによって生成される過酸化水素から反応性の強いヒドロキシラジカルが発生します。O2- → H2O2+O2過酸化水素の3%水溶液は消毒薬でして利用されており、オキシドールとしてよく知られています。過酸化水素はフェントン反応などにより、強力な活性酸素であるヒドロキシラジカル(・OH)へと変化していきます。そのため、生体内で発生した過酸化水素は、カタラーゼという酵素によって、酸素と水に分解され無毒化される仕組みが備わっています。

ヒドロキシラジカルを消去する意義

生体内で発生した過酸化水素は、通常カタラーゼによって分解されますが、過剰に産生された場合、さらに強力な活性酸素へと変化し、組織に障害を与えてしまいます。産生されたヒドロキシラジカルを消去することができれば、組織の障害が抑えられるため、活性酸素による老化などを抑制することが可能となります。また、SOD用作用評価試験と組み合わせることにより、よりメカニズム的な抗酸化素材の開発が可能となります。

測定例

サンプル:当社製造エキス
測定結果:EC50 = 1.4 mg/mL
エキスの濃度の画像




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