眼刺激性試験の受託/代替法/STE試験(TG491)の方法

2つの眼刺激性試験の概要へ
オイル、難溶性物質、粉体の眼刺激性評価は3D角膜モデルを使用するTG492


眼刺激性試験は、通常ウサギの眼を用いて試験を行っており、ドレイズ法として知られています。しかし、動物愛護の観点から、動物実験による安全性評価を禁止する動きがあり、代替法の研究がおこなわれました。現在、動物実験を介して開発された原料を化粧品に配合して販売する事は、EUでは禁止されています。 当試験施設では、実験動物を用いない2つの眼刺激性試験代替法を受託しています。

STE試験とは

ウサギ角膜上皮細胞(SIRC: Statens Seruminstitut Rabbit Cornea)を用いたSTE試験 (Short Time Exposure Test Method) を代替法として受託します。単層培養細胞を用いるために低コストで安定しており、合理的なSTE試験は国内大手メーカー主導で開発され、国際的な試験法であるOECDテストガイドライン491として採択されています(※)。当試験施設ではこの方法に則り、SIRC細胞を被験物質に暴露した際の細胞生存率で眼刺激性を評価します。

 

(※)Short Time Exposure In Vitro Test Method for Identifying i) Chemicals Inducing Serious Eye Damage and ii) Chemicals Not Requiring Classification for Eye Irritation or Serious Eye Damage. (Adopted:9 October 2017)


欧州連合(EU)域内での販売をお考えの方におすすめです。2009年3月より、代替法確立の有無にかかわらず、動物実験がなされた原料や化粧品は、EU 域内において販売が禁止されています。アセアンでも追従の動きが広がる中、アジアを含む海外での販売を視野に入れている化粧品や原料を開発する場合には、動物を利用しないSTE試験のご利用を強くおすすめします。

STE試験法は低コストで試験安定性に優れた合理的な安全性試験代替法ですが、被験物質の性状によっては評価が困難です。難溶性物質や粉体の検査には、やや高コストながら検体受容性に優れたRhCE試験法(TG492)をお勧めします。

測定例

サンプル:当社製造化粧品(ゲルクリーム)
測定例の画像

費用   :お問い合せ下さい
期間、納期:約3週間
結果例  :UN GHS危険有害性区分において「重篤な眼損傷性および眼刺激性物質」とは分類されないGHS区分外(陰性)

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